欲望は苦しみへつながる扉

『欲望、怒り、貪欲さ』この3つは人を苦痛へ導く扉です。その入り口に一歩でも踏み込めば、罠にかかった動物のように、あっという間に混乱にはまり込み、苦しみへ滑るように落ちてしまいます。

人は苦しみにさいなまれると、ヨガをすることも、ヨガのゴール『モークシャ(悟り・自由)』を求めることも、『本当は何がしたいのか?』という人生を通してのヴィジョンを描くことも忘れてしまいます。苦しみと混乱は人から思慮深さを奪うのです。

混乱の入り口となるひとつ目の扉は『カーマ(人を縛る強い欲求)』。

『どうしてもこれを手に入れなければならない。どんな手を使ってもこれが欲しい』というカーマに動かされ、人は欲望を叶えるために『カルマ(行動)をすれば、結果が生まれ、その結果にとらわれ、次の欲望、次の人生、次のカルマ。というように、欲望と執着とカルマはセットになって、永久に人を生死の繰り返し輪廻に縛るのです。これが苦痛への最初の罠。

苦痛へのひとつ目の扉カーマのすぐ後ろに他2つの扉『クローダ(怒り)』と『ローバ(貪欲さ)』があります。もし、欲望と執着というカーマの扉さえ開けなければ、怒りと貪欲の支配を受けずに済むのです。

ヨガを極めるために必要なのは”神聖な質”と言われる『サッドヴァ(純質)』優勢の心と体。その反対が、”悪魔的な質”と言われる『ラジャス(激質)』と『タマス(鈍性)』が優勢になった体と心です。

『欲望、怒り、貪欲さ』はラジャスとタマスの質から生まれます。ヨガの練習、呼吸法や瞑想によって、私たちはタマス、ラジャスに傾いた体と心をサッドヴァ優勢な状態に高めることができます。

苦痛と問題の原因である3つからどうしたら開放されることができるのでしょうか?  

”欲望は捨て去るべきだ”とはよく言われますが。それをどうやったら可能になるのでしょう?

カーマとは、私たちの思いです。物のように、どこかに投げ捨てたりすることができないのが欲望という思い。”欲望を捨て去る”ということは、”ものに対する思いを変える”ということです。

本当はあるはずのない価値を載せて物質を見ていませんか?例えば、お金。お金は大切なものです。お金にはパワーがあります。それは本当の事。

でももし、お金で幸せが買える、お金があれば自由になれる、自分を認められる、と思っているとしたら?

それはお金に、あるはずのない価値を載せているということです。本当はそんなものない想像の”価値”を見て『何としても手に入れたい!』、という欲望にとらわれるのです。

お金は、幸せではありません。お金には、あなたを受け入れ、あなたを自由にする力を持っていません。幸せも自由も、心の在り方です。

物事の本当の価値を見極めることが、欲望と執着から自由になる秘訣です。物の本当の価値を知ることで、物に振り回されなくなります。

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